健康志向が好まれるようになり、過度の甘いもの好きには肩身が狭い今日この頃。
甘味すらやれ希少糖がいいだのやれ砂糖は危ないだの騒がれるようになっている。
そんな中、我ら極甘党の救世主が現れた。それが『雪印コーヒー 極甘』である。
生半可な覚悟のものは挑むことなかれ。
この救世主は通常のあまーいコーヒー牛乳をさらにさらに1.3倍も甘くしたという代物だ。
商品のコンセプトは大人になってもたっぷりの甘みで甘やかしてくれる「雪印コーヒー」。
世知辛い世の中を渡る中で、甘やかされることなど期待できなくなった。が、しかし。このお方だけは違うのだ。
雪印のコーヒー牛乳の味をぎりぎり保ちながら、人間が許容できるぎりぎりの甘さを攻めている。甘さに耐久のない人間が飲んだら1口でギブアップすることだろう。
読者諸君。甘いものは好きか?
冒頭でも触れた通り、私は極度の甘党である。白米はなくとも生きていけるがチョコがなくては生きていけない。醤油がなくとも生きていけるが、砂糖がないと生きていけない。
しかし。最近は甘さ業界(こういった呼称があるのかは知らない)も厳しいもんで、チョコは高カカオ配合だとかGAVA配合、クッキーはギルトフリーだの砂糖不使用だのが人気を博している。甘いものは罪の味がするからこそ美味しいというのに、だ。
ナッツがダイエットにいい?知るか!!甘さが欲しいんじゃ!!
砂糖を使うと罪悪感が?知るか!!甘いものは正義じゃ!!
間食を味方にダイエットを?知るか!!ダイエットは明日からじゃ!!
申し訳ない。話が逸れてしまった。
今回はこの素晴らしき飲み物、『雪印コーヒー 極甘』の話だった。
11/12に発売されてから、この記事を書いている(12/5)までの期間で5回も飲むほど憑りつかれてしまった人間の話と笑いながら読んでいってほしい。
~私と極甘の出会い、君にFall in Love~
販売前にニュースサイトを見て存在は知っていたが、コンビニに寄ることが減っていたため、自分には縁のない存在だと思っていた。
しかし、バイト前、久しぶりに寄ったコンビニで出会ってしまった。
『俺を甘やかしてくれる』…。もともとコーヒー牛乳が好きで、最寄りのスーパーで1Lを購入し、帰宅までに飲み切るという異常行動(なお、最寄りスーパーから家まで10分弱である。異常行動は妹に言われた)を何度も取っていた私だ。
この商品、避けられる訳がなかった。
給料日前で寂しくなっている財布と睨めっこしていたところに、天の声が聞こえた。
(同行していた彼氏)「そんなに欲しいなら、僕が買ってこようか?」なんと、奢ってくれるというのである。
持つべきものは優しい恋人だ。お言葉に甘えさせてもらった。
今になってみては、この時きちんと断っておくべきだったのかもしれない。
二個目からサブタイトルっぽいの思いつかなかったので適当な英語を入れてます。
~二度目の邂逅、甘やかしてよOnly you can make me happy~
二度目に出会ったのは、いつもと違う場所へ勤務へ行った日のお昼休憩。
「応援来てくれてありがとう。ランチは奢るよ」という言葉に甘え、ラーメンを食した後だ。ふと、こんな状況で頑張る自分を甘やかして欲しくなった。
「あの、午後集中するために飲み物買いに行ってもいいですか?」
快諾してもらい、一緒にコンビニへと向かった。この辺りの土地勘がないのだ。
「これ、はまっちゃってて」
でかでかと書かれた極甘の字が少し恥ずかしかったが、ここでも出会えた嬉しさが上回った。
「もともとのコーヒー牛乳も甘いのに、さらに甘いんだ。さすがに飲めなさそうだな」
周りの人に何と言われようと、私にはこの甘やかしが必要なのだ。
~三度目の正直、つい探しちゃうよI’m crazy for you~
この商品だが、スーパーではあまり扱われていないようだ。
実家に帰った折、父と妹の買い物について行き4店ほど巡ったが出会えなかった。
ちなみにこの時妹が探していたのはアナ雪コラボのアイシャドウで、そちらもトータル10店舗近く探しやっと出会えることができた。
スーパーに行ってはコーヒー牛乳を探し、通常の商品を見つけてはその隣に姿がないことに落胆した。それを何度か繰り返し、「もう諦めろ」と父に言われる。実家に散々甘やかされたからにはもう甘やかしてもらえない。
などと思ったら甘かった。父が救世主以上の甘さを見せ、コンビニで買ってきてくれたのだ。
ちなみにこの時、父と妹、そして母に試飲して頂いたが、あまりの甘さに顔を顰めなかったのは父だけである。
妹も母も口直しにお茶を飲んでいた。
甘いもの好きは父の遺伝子であるようだ。
~四度目の決意、もう離さないI can’t live without you~
何故か3度目の時に父が二本買ってくれたので、有り難く持ち帰った。そして、バイトという苦痛の間に甘やかしてもらう事に決めたのだ。
バイトではそこそこ自由に飲み物を飲めるので助かった。風邪気味の体に甘さが染みるぜ…。
ストレス社会で闘う私に、必要なのはGAVAではなく君だ。
この甘さに慣れてしまったらもう元のコーヒー牛乳には戻れなくなってしまう。
ちなみに同じシフトに入っていたTさんに一口飲んでもらったところ、およそ文章には表せない微妙な顔をして「あっっっっっま」と言っていた。それが幸せなんだよ。
もう絶対に君を離さない。販売期限がおわるまで何度でもただ君を追い続ける。
ちなみに、対象年齢は40代男女らしいが、20代の私の心も鷲掴みにされてしまった。
雪印、おそるべし。