台風一過の日曜日。皆様どうお過ごしでしょうか。
さて、とりあえず二弾の書評としてこちら書いていきたいと思います。
今回はビジネス書としてちょっと前に流行った『嫌われる勇気』を読んだのでざっくりまとめていきたいと思います!
この本を読んだきっかけ
有名書でありながら未読であった、というきっかけですかね。
今まで自分が結構小説ばかり読んでいたので有名で読みやすいと言われているところから手を出していこうと思い読み始めました。
また、今なお人気が衰えておらず、最寄りの図書館の予約が埋まっていたのも、一時的な話題書ではなく普遍的な活用できる本だからだと思ったのも理由の一つです。
作者について
この本はソクラテスの教えをプラトンが書き記したような、二人の共著になっています。お二人の情報をざっくり、本の帯レベルにご紹介。
岸見一郎
これ(wiki)を参考にしていただければわかります。というのもアレなのですが。
哲学者、京都在住。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。大学進学後は実際に青年のように先生のもとを訪れ議論を吹っ掛けていたとのこと。
1989年からアドラー心理学を研究。
こちらの本では原案を担当。
古賀史健
フリーランスライター。
聞き書きスタイルの執筆を専門としている。臨場感とリズム感あるインタビュー記事にも定評。『16歳の教科書』シリーズは累計70万部突破。
本の内容ざっくり紹介
世界はどこまでもシンプルであり、人は今日からでも幸せになれる、と説く哲学者のもとにそんなはずはないと疑っている青年が押し掛ける話。
普遍的な、哲学的な教えを伝える本でありながら、対話形式をとっているため突っかかりが少なく読める。
最初は先生のことを一切信じていなかった青年も、通い始めるようになってから少しずつ心を開いていく。
実際に青年は私たち読者であり、生きづらさを抱える若者である。そんな簡単に「幸せになれる」なんて言われても信じられないが、そんな青年に対し、先生はきちんと対話を大切にし、教え諭す。
難しく、心理学の本だ!と思うよりは小説を読む感覚でアドラー心理学のエッセンスが学べるホントなっております。
自分の共感した/心に残った話紹介
今回結構付箋が多くなってしまった...(笑)
あまり書きすぎるとおすすめしにくいので3つくらいざっくり紹介していきます。
あなたの不幸は、あなた自身が「選んだ」もの
アドラー心理学では、「目的論」という考え方を中心に話が進みます。この文は端的にそれを表していて、どんな状況になったとしても、あなたがこうしたいと思った(目的)から現状になっている、というものです。手厳しい意見ですが、この辺りはTEDTALKステイシー・クレマーさんの出てた話にもリンクするな、と思いました。
現状を嘆くことは簡単ですが、自分で何を選ぶか。何を自分がしたいかと考えながら進むことで現実は変わります。
しないことによって、「やればできる」という可能性を残しておきたいのです。
こんな痛い言葉が、刺さる勇気はありますか?
人生の嘘から目を逸らすな
様々な口実を設けて人生のタスクを回避しようとする事態を指して「人生の嘘と」呼びました。
坊主憎けりゃ袈裟まで憎い、という言葉を知っていますか?例えばあなたが嫌いなあの人。嫌いになりたいから欠点を見つけていませんか?
仕事・交友・愛はそれぞれ人生で逃げてはいけないタスクとされていて、それらから逃げ出すために、自分に都合のいいうそをついて自分を偽っていませんか?
他者の課題を切り捨てよ
カウンセラーは、相談者の人生を変えてはくれないのですか?
自分を変えることが出来るのは自分だけです。
うつ病治療中の自分には結構刺さりました。
たとえどんなに彼氏君が助けてくれようとも、自分の問題を解決できるのは自分しかいないのです。また、自分がどんなに相手を変えたくても人を変えることはできません。
マンガにはなりますが、この辺りは健康で文化的な最低限度の生活を思い出しました。
感想
全体的に厳しい教えが多かったですね。嫌われる勇気、よりは読む勇気、みたいな。
鬱で気持ちが完全に落ち込み切っているタイミングだと読み進められませんね。
でも、いろんな成功者の考えに通づるところがあるのと、宗教的な考え方も少し入っているので広く考えを身に着けるのにはとても良い本だと思いました。
人生に対する心構えに迷った時に読みたい本です。
オススメな人
哲学に興味あるけど難しいことが分からない人
簡単に読めるのできっかけにはいいと思います。体系的なことにも触れているので面白かったです。本格的に勉強まではいかないけど興味あって、という人にはお勧めです。
今、生きててつらい人
まさに今鬱だと結構つらいかもしれない。けど、現状が嫌だな。苦しいな。つらいなって人はこの考え方を身に着けた方が後々の人生で気楽になれます。
成功した人はみんな、なんて言えませんが割り切って考えられるようになると行く文楽になります。
成功したい人
私が読んでいる範囲でも共通のことの基礎が書かれているように感じました。
きちんとしたマインドセットは成功への第一歩になります。