お久しぶりです、彼氏です。
試験勉強も終わって、ひと段落。。
ということで最近読んだ本『MAKERS』の紹介をしようと思います!
この本を読んだきっかけ
就活中、面接官に「最近読んだ本」について尋ねるのがマイブームになっていた。
そこで、ある企業の面接官さんに教えてもらったのがきっかけ。
「出版年度は古いが、今読んでもなるほどと思わせられる」とのことで、興味がわいた。
作者、クリス・アンダーソンさんについて
学術雑誌として名高い「ネイチャー」「サイエンス」で働いた後、技術雑誌「WIRED」の編集長を12年間務めた。
経歴からわかる通り技術系の人のようで、現在は自分で起業した無人飛行機の企業を経営している。
本の内容ざっくり紹介
本書は2部構成である。第一部「革命」では、過去の産業革命(紡績機、パソコン)と現在起きている変化(インターネット)を分析している。第二部「未来」では最先端の技術とそれがもたらす可能性について述べられている。
自分の共感した/心に残った話紹介
1.インターネットの最大の利点は「作り手の数を増やす」ことだ。
インターネットによって我々はより簡単に製品を開発し、販売することができる。この本にはその主張が再三述べられている。「創作の民主化」とも述べているこの活動の結果、消費者は一人一人に合った製品を手にすることが出来る。これを筆者は「モノのロングテール」とあらわしている。ロングテール効果については詳しい記事を参照してほしい。
感心する一方で、ここ数年の新規開業数は横ばいというデータがある。8年前に筆者が想像したようにはなっていない。これが”まだ”起きていないだけなのか、それとも「創作の民主化」を妨げている要因があるのか。クリス・アンダーソンさんには是非新たな本を執筆してほしい。
2.デジタルの最大の利点は「変更可能」である点だ。
アナログからデジタルへの移行は様々な変化を引き起こす。その中で最大のものが、製品が「変更可能」になるという点だと筆者は言う。その例として自動車について説明している。
現在、自動車はアナログだ。時間によって劣化していき、使えなくなる前に新しいものに買い替える。デジタルなものとしてはアプリを想像してほしい。劣化することなく、定期的にアップデートされる。
今の自動車はどんどんデジタルに近づいている。もうハンドルは車輪と物理的に繋がっていない。近い未来、自動車の性能を上げるために新しいモデルを買う必要はなく、自宅でアップデートボタンを押すだけになる日が来るだろう。
感想
全体を通して、古さがない。出版年は東京スカイツリー開業と同時と言われても信じがたい。ただ、古さがないということはこの時代からの進歩があまりない、ということにもなるだろう。少なくとも筆者が思い描くほど、産業革命は進まなかったようだ。
また、3Dプリンターの可能性について多く語られている。プリンターで全てを出力する世界はとても魅力的である。執筆時点では一部工業用だったプリント機器が今ではコストコで売られている。普及まではあと少し、というところだろう。『スタートレック』の世界も近い。
オススメな人
第三次産業革命について興味がある人は読んで損はしない。
起業を考える人も目を通してみるのもいいだろう。
これからの社会に大きく関係する内容なので、教養として誰にでも進めたい内容だった。