生きる記録

feel so good

【書評】統計学が最強の学問である

読書の記録を付けるのは慣れるまでめちゃくちゃ大変!!彼女です。

今日も記録残しておきます。

 

 

この本を読んだきっかけ

貸出予定の棚に並んでいるのを見かけ、面白そうだなぁと思ったからです。

ネットで色んな人のおすすめ本を読んでいても気になる本は出てくるのですが、やはり私は実際の装丁や、本の放つ存在感から直感的に本を選ぶ癖が抜けそうにありません。

ただ、面白かったのでいいかなぁと思っております。(笑) 

 

本の内容ざっくり紹介

大体タイトルの通りです。

今まで統計学的な考え方をしたことがない人でもなるほど!と思うような身近な例から始まり、最終的には今後どのように考えていくかを問う内容となっております。

ただ、言葉などは難しいためある程度前知識がないと後半で息切れしそうかなという感想です(私がしました。バカだったので)。

入門の際に意気込むのにはちょうど いい厚さと熱さの本だと思います!

 

自分の心に残った話紹介

タバコ税がなくなったら儲けが減る、は嘘!?

”たとえば我が国において、医療経済機構が最新の疫学研究をもとに算出したところによると、喫煙によって余計にかかる医療費や失われる労働力などを合わせ、毎年7兆円以上が日本経済の損失となっている。タバコの税収や経済効果ではこの半分も補填できないのだ。”

本文より引用です。実際にたばこ税の税収が少なくなるという一点にのみ焦点を絞ってみていた私からすると目から鱗が落ちました。

統計学だけに頼らず、常日頃からきちんといろんな情報にアンテナを張ることにより、正確な事実を知れるようになる、と理解することが出来ました。

 

妥当さの疫学・生物学VS正確さの社会調査

私はもともと公衆衛生等を学んでいたので正確さも妥当さもどちらの側面も分かるので大変さを理解しやすかったですね。

疫学では、ある団体において有意に差が出れば(例えばある集団においてタバコが影響で寿命が8年縮んだとして)細かい差異は関係ないのです(他で10年縮んでも、縮むは縮む)。

でも、社会調査では拾い漏れがあってはいけません。国民全員の状況を正確に把握する必要があります。

そのため、社会調査を活用した施策は後手後手に回ってしまう、と云う事ですね。

 

数学的なズルを使える人が勝てる 

上の二つよりも先に出てくる話ですが、ズルはしていいんです

統計学を学ぶことによって、ズルが出来るんです。

例えば、一番最初に出てくるたとえ話なんですがあみだくじ。

毎回の分析を行うことで自分が買い出しから逃げることが出来ます。

当たりの少ないところ、多いところを理解することにより優位に立てます。

ビジネスでも、もちろんブログでも、どんな記事を書くことによりアクセスが増えるかの統計を取ることによりアクセス増、売り上げ増を見込むことが出来ます。

ズルを出来る側に回れる学問です。

 

感想

 統計学の勉強の必要性を感じました。

いやマジで。これからの時代AIがいくらでもデータを集めてくれたとして、そこから結果を紐解くのは人間だな、と。どんなデータと相関を考えるかは人間がやる必要がありそうだな、と。

あとは勉強の必要性を痛感させられました。専門用語分かんねぇ...。

きちんと自分が情報リテラシーを身に着けることによって、騙される可能性が減り、損をする可能性も減らすことが出来ます。

リスクヘッジをきちんととれるようになりたいなと思いました。

オススメな人

もうこれは割とみんなに読んでもらいたいですね。

とくに数学アレルギーがある人。