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【書評】レシピ公開「伊右衛門」と絶対秘密「コカ・コーラ」、どっちが賢い?:特許・知財の最新常識【感想】

彼女です。オラクルカードで「スピリチュアルな本を読むと言い」という結果が出ました。

引き寄せの法則系の本読もうかなって画策してます。

今日は『レシピ公開「伊右衛門」と絶対秘密「コカ・コーラ」、どっちが賢い?』 を読みました。読みやすいけどガチガチの本でした。

 

 

この本がおすすめな人!

・特許について知りたい人

完全にゼロから、特許について知りたい人にお勧めです。

最初の触りは完全に理解できるので入門に良いです。

・会社で開発に関与している人

自分のアイディアを出し合っている方には特に知っていてほしい知識が多く出ています。

実際に特許について知らない人は一読の価値あり!

・街中の商品が気になる人

街中の商品も、公開された特許で確認できることがあります。

開発・新しいアイディアに興味ある人は是非。

 

作者 新井信昭さんについて

1954年生まれ。新聞配達やタクシー運転手などでお金を貯め、25歳の時に1年間かけて世界一周の旅へ出る。帰国後、身に付けた英語を生かして秋葉原の免税店で働き始めるが、そこで知り合った司法試験受験生に影響を受け、法律の面白さに目覚める。29歳で行政書士、30歳で弁理士予備試験に合格。さらなる知見を得るために52歳で東京農工大学大学院入学。博士(工学)。現在は同大学院・ものつくり大学非常勤講師(知財戦略論)、(株)グリーンアイピー代表取締役。知財コミュニケーション研究所代表。

新潮社HPより

 

本の内容ざっくり紹介

はじめにで知財というものがどういったものか、自分たちの生活にどう関与しているのかを簡単に説明している。

第一章では特許出願がアイディアを公開することを指しており、全世界に公開してしまっているという警鐘を鳴らしている。

第二章においてアイディアを 「見せない、出さない、話さない」というコツで守る方法を伝えている。実際に守って成功している事例も出すことで分かりやすく解説されている。

第三・四章では特許だけではアイディアを守れないという実例、特に裁判の話を揚げ解説をしている。

第五章では今までの内容を含めていかに知財コミュニケーションをとっていくかということの重要性を語っている。

最後、第六章において、敢えて特許を取得することで戦う企業(伊右衛門)の説明や特許を取らずに成功している企業、一部のみ特許を取得している例などを挙げている。

 

自分の心に残った話紹介

・特許は「透明な防護服」

特許を申請すると、通ってから1年後には内容を公開されてしまいます。

これまで、秘密を守りつつ守ってもらえる(=秘密込みで守ってもらえる)と思っていたのでびっくりしました。

・公開する理由は二つ

①無駄を防ぎ②アイディアのレベルをアップすることが重要になっています。

また、国ごとでしか特許を持っていられないので気を付けないと国内だけでなく国外で盗まれてしまう可能性があります。

・特許を取るときには考えることがたくさん!

特許は維持費もかかり、申請にもとてもたくさんの検証があります。

取る必要があるか、ビジネスに役立つのかだけでなく、アイディアを真似た人と法廷で戦う覚悟があるかどうかまで考えて後悔しないといけません。

 

感想

自分の特許に関する誤解があることに気付きました。

上でも触れたことなんですが、ずっと特許の申請さえすれば秘密で守られると思っていました。

実際に今特許に関与する仕事はしていませんが、教養として知れてよかったです。

他にも、山中伸弥教授の先見の明に気付くなど、知識が付くだけでなく人となりも知れるのは面白い。

また、作者の話が面白かったため、さらさらと読むことが出来ました。 

 

彼女的評価

★★★☆☆

特許について、とても簡潔に分かりやすくまとまっているので専門的な勉強を始める前に軽く読むのに良いです!

逆に専門的に学んできた方からすると物足りないかもしれないです。

新しい知識を知ることが出来ます。

 

 

以上、さすがに毎日が負担になってきた彼女でした!

夏だしそろそろ人間失格を読まないとなぁ...