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ジャンプ歴12年が語る!鬼滅の刃の見どころ

どうも、現在21歳の彼氏です。ジャンプを読み始めてはや12年。最近勢いがすごい鬼滅の刃について書こうと思います。

 

 

作者の特徴について

・作者は吾峠呼世晴さん(これ一発変換できるのすごいな)

 

僕が認知したのは2014年本誌掲載の『肋骨さん』、2015年本誌掲載の『蝿庭のジグザグ』です。非常に特徴のある絵柄と台詞回しで、誰が描いたのかが分かりやすかったです。

 

私が特にハマったのは『蝿庭のジグザグ』。関西弁の主人公じぐざぐが悪者を倒す話です。

 

じぐざぐは自分のために動くんですよね。お婆さんの荷物も自分に利があるまで持たないし。ここらへん炭治郎とは違いますね。

好きなところは、設定描写が少ない事です。木を操るっぽいですが、探知の方法も雑だし、ハンマーで殴るだけで特に技とかもありません。場面設定も「とある市」以上はありません。それにじぐざぐの行動がスムーズ。この読み切りで何の壁にも直面してません。それらが相まって、日常を切り取っているように思えます。

 

以上、『蝿庭のジグザグ』感想でした!是非読んでね!

短編集の方には載ってるからね!!

 

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鬼滅の刃(以下鬼滅)でも設定描写の少なさは健在です。主人公が味方組織に所属するまで10話もかかってます。10話も世界観と設定に使うっていうヤバさ。

(Dr.STONEなら司と対峙するあたり。約ネバならシスタークローネがとっくに出てる。ヒロアカならUSJ編開始くらいです。)

正直この時点でのアンケは低かった。にも関わらず丁寧に描いたことで固まった世界観の上でキャラを動かせたのかなと思います。

 

鬼滅の人気が出てきたのは無限列車編で、それまでは中堅~下位を行ったり来たりしていました。友達に進めても「絵が下手」「セリフがうるさい」「盛り上がりに欠ける」という評価でした。柱合会議でも柱達のキャラ付けが濃すぎたことで、期待感は薄かったです。それを無限列車・遊郭・刀鍛冶の里・無限城で評価を上げ、連載後半には上位に常駐していたのも、序盤の成果なのかなと思います。

 

 

ココが面白い

・煉獄さん

無限列車編で(ほぼ)初登場になる炎柱・煉獄杏寿郎。彼の活躍で鬼滅の面白さが顕現したと思います。

柱合会議での彼は熱血サイコパスという印象でした。他の柱のキャラの濃さも相まって、「活躍しないだろうな...」と多くの読者が思ったと思います。更に列車では鬼の術中にはまり、意識を失ってしまいます。しかしそこから活躍は始まります。

目覚めた炭治郎に鬼の相手を任せ、自分は200人の人質を守り切ります。そして、次いで現れた上弦の鬼に対峙します。「俺は俺の責務を全うする!ここにいる者は誰も死なせない!」という言葉通り、皆を守り切り命を落とします。実際の戦闘シーンは2話ほど。セリフのあるのも10話に満たないのに、このキャラはとても印象に残りました。

同時に、吾峠先生の「キャラの上手さ」を読者に印象付けました。実際、頭おかしいのしかいないと思われた柱達は全て魅力あふれるキャラだったことが、連載を終えた今ならわかります。 

 

・鬼殺隊は人間

鬼滅の刃では鬼と人間の違いをはっきり描いています。

「生身の人間がだ!傷だって簡単に塞がらない!失った手足が戻ることもない!」(65話)

その言葉通り、この作品で傷が簡単に治ることはありません。炭治郎も戦いと療養を繰り返しています。

修行(2年)⇒選別⇒休養(一ヶ月)⇒

沼鬼・矢印鬼・鞠鬼・鼓鬼⇒休養(一ヶ月)

下弦六⇒入院・訓練(二ヶ月)⇒下弦一

のように、十分な休養が必要だ、と示されています。

更に欠損した隊員は十分な戦力でないとして解任されています。人間が戦うことの厳しさをしっかり描いている点が、作品にリアルさを出しているのでしょう。

 

最近のジャンプ

完結しましたね。引き延ばしなくてすごい!っていう意見もありますが、あれ以上伸ばせなかったというのが実情だと思います。2018年末に最終章に突入。そこから2019年4月にアニメ放映開始。この時点では累計単行本発行数300万部ほど(巻平均20万部)。これでも十分すごいです。しかしアニメ放映後に4000万部超(巻平均200万部)の大ヒットとなったわけです。最終章開始時はもちろん、半分過ぎた時にも、今の様な人気は想像できなかったというわけです。大ヒット後に残る敵は上弦の一と四、無惨のみ。引き延ばすよりは十分な決着をという判断でしょう。